福岡市西区の税理士寺田です。
最近よく、退職代行という言葉を
耳にするようになりました。
早い人では、入社一日目にして
退職代行会社を利用して退職しているケースも
あるようです。
「仕事や社風が入社前に聞いていた内容と違っていた」
との事のようです。
私が、就職活動をしていた1990年代後半は、
完全な就職氷河期でした。
なかなか就職先も見つからず、
かなりの苦戦を強いられました。
私たちの時代も、求人内容と実際の仕事内容とのギャップは
ありましたが、頑張って入社した会社だったので
「石の上にも3年」ではないですが、
とりあえず、3年程度は頑張るのが普通でした。
私も、独立するまで転職を3回繰り返していますが
いずれの就職先も3年以上は勤めました。
私自身、仕事には多少の理不尽はつきものだと
割り切って耐えてきました。
今は、価値観が変わってしまい、「我慢」するほど
耐えることを良しとする時代ではないのかもしれません。
利用者の多くは20代とされていますが
我々と同じく40代の利用者もいるようですので
若者だけの話ではなく
社会全体の価値観の変化なのだと思います。
時代の変化を理解し、対応していかなければ
会社は確実に時代から取り残されていきます。
以前のように、パワハラ・セクハラが横行し
理不尽も苦しさも社会人の洗礼だった時代は変わり、
今の世の中では、そのような会社は加害者として
訴えられます。
退職代行の情報によると、
士業での退職代行利用者件数がSNS
に上がっていましたが、
なんと、税理士・会計士事務所が
一番多かったようです。
我々の業界も、変わっていかなければなりませんね。